風雨来記2とは?

1996年11月、前作から4年を経て発売した、「風雨来記」シリーズ待望の第二作です。
舞台を北海道から一転沖縄に移して、再びバイクによる旅が始まります。
深い歴史を感じさせる「神の島」での一ヶ月にも及ぶ旅は、
決してリゾートや短期の旅行では知ることの出来ない、
「オキナワ」の真の姿を知る旅になるでしょう。

ルポライター「相馬轍」二度目の旅は、沖縄。城(グスク)の時代から先の大戦に至るまで、
数奇な運命に翻弄された「神の島」を、バイクを駆って走り回ります。
一ヶ月に及ぶ取材旅行では、決して短期の滞在では訪れることの出来ない場所を含めた
100箇所近くのポイントを訪れることが出来ます。
今回の旅も、「貧乏旅行」。決してリゾートライフを楽しむものではありません。
沖縄本島はもとより、石垣島まで足を伸ばし、
自然・歴史・文化をふんだんに感じさせる旅を楽しみます。
ルポライターとして、「美ら島展」に入選するため、沖縄の本当の魅力を探し回ります。

涙なしでは読破出来ないヒロインシナリオも三本立てで展開。
加藤直樹による「久遠」を彷彿とさせる伝奇色あふれるシナリオを含め、
バラエティに富むストーリーを用意しました。

CV…本井えみ(芹沢暦)/儀武ゆう子(上原海琴)/沢野令果(真鶴・天継・テイラー)他。

※当社作品にて10年間に渡り音楽を担当致しました故・風水嵯峨氏の最後の作品です。
氏の生前の功績に敬意と感謝の意を表するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

轍の一日(ゲームの流れ)
フェリーで沖縄へと向かう。
いよいよ上陸は間近だ。
沖縄での拠点となる、
スタジオ「ガイアス」
取材はもちろんバイクで。
目的地に向けて移動。
スポット内の移動は、
徒歩にて。
勿論、写真撮影も大切。
写真がなければ記事は台無し。
ヒロインイベントは、
移動先でも発生。
休日には、
こんなイベントも…
厳選した写真を使って、
記事を作成しよう。
良い記事をアップして、
美ら島展上位入賞を!

ストーリー

沖縄が帰ってきたのは昭和47年。それまで沖縄は「日本」ではなかった。
そのことを本州から来てビーチを歩く若者の何割が知っているだろうか?
琉球王国としての文化や民族の独自性、そして日本や中国、
米国といった外勢につねに翻弄され続けてきた沖縄。
そんな沖縄の中に息づく美しく哀切なる本当の姿をみんなに知って欲しい。
そんな願いから、「美ら島展」というメディアのコンベンションが開催され、
那覇の雑誌社「ガイアス」もこれに参加することに。
経営者の芹沢修平は、以前つとめていた「ふうらい」編集部に協力を要請した。
編集長の計らいで、若者の視点に立った切り口が評判で現在人気急上昇中の
ルポライター相馬轍(前作「風雨来記」主人公)を派遣する事になったのだが……。

相馬轍は悩んでいた。
数年前、自分の中の何かを変えたあの旅(前作での北海道の旅)以来、轍は確かに変わった。
あやふやだった自分という主体を徐々に確立しはじめ、
それに伴って轍の仕事ぶりと評価は確実に高まって行った。
しかし今、轍にはそんな自分を自立させた「旅」に対する迷いがあった。
いつか「最高の場所」を見つけるために再び走り始めた自分の旅。
しかし今の自分はその旅をする事で自分を支えている。
いつか「最高の場所」をみつけたとき、
それを見つけるための旅をやめた自分には何が残るのか?
もしかしたら一生さまよい続けることしかできないのか?

そんな悩みの中、轍に沖縄行きの話が来る。
多忙を極めていた轍は一旦その話を断ろうとするが、
編集長が差し出した一通の手紙により、沖縄行きを決める。
その手紙は、沖縄で「ニライカナイ」(神がやって来る海の彼方の理想郷)を
探したいと云う夢をもつ少女からのものだった。

その手紙の差出人とは……


<ヒロインシナリオ>

暦シナリオ
轍に今回の仕事を依頼し、また沖縄取材の拠点とする出版社「GIAS」の経営者、芹沢修平の妹。
理由は不明だが「心光展」以前、つまり全くの無名時代から轍のことを知っているという。
そして何故か「アイツ」のことも・・・・・。

「旅」に関わる「出会い」や「別れ」に非常に興味を持っていて、
現在の轍が、迷いを抱いていることまでもどうやら見抜いているらしい。
轍が求めてやまない「最高の場所」に共感を抱いており、
「自分の居場所」という言葉をさかんに使う暦。

兄夫婦とともに暮らし、一見幸せに溢れた境遇にいるにも関わらず、
時折暗い影を落とす暦。
取材のパートナーとして暦を選んだ轍が、
その驚くべき理由を知るのにそれほど時間はかからなかった・・・


海琴シナリオ
今回の取材の助っ人として招聘した、上原緒戸(うえはらおと)の孫娘で、石垣島在住。

「オバア」は民謡と三線(さんしん)の達人で、海琴のその才を受け継いでいる。
しかし海琴は自分の才能に自信がなく、跡継ぎになるであろうことに疑問を持っている。
出来れば島から出て自ら意思でやりたいことを見つけたいとも思っているが、
民謡や三線以外になにか出来るわけでもなく、そのふんぎりもつかない。
自分を見失った状態の海琴に、轍もかける言葉が見つからない。

これまで全ての判断を大人に任せてきた彼女は、
ニライカナイを見つけようとする轍に同行し、
沖縄の人々にとってのニライカナイとはなんなのか、
自分にとっての沖縄とは何なのかを見つけようとするが・・・。


真鶴シナリオ
取材先の那覇空港で出会った、行方不明の母を捜すために沖縄に来た少女。

現在は米国で祖父母ともに暮らしている。
父が他界したあとは母一人子一人で生活していたが、母は突如として真鶴を祖父母に
押しつける形で日本に帰国し、そのまま行方しれずになる。
理由は不明だが、母の失踪のきっかけは、その直前に読んでいた雑誌の、
「沖縄返還30周年記念」に関連する記事にあるらしい。

その記事を調査した轍は、記事の写真に写っていた「石」に掘り込まれた模様が、
真鶴の手首にあったタトゥーと同じであることを発見する。
真鶴の母の失踪の「鍵」を掴んだ轍は、
取材と並行して、「母探し」の手伝いをすることを決意するが・・・