風雨来記（ふうらいき）

プレイステーション専用ゲームソフト　型番ＳＬＰＳ０３０９４
２００１年１月１８日発売         　　価格５８００円（税別）

『風雨来記』は、『旅』をテーマにしたアドベンチャーゲーム。
プレイヤーはカメラ片手にバイクに跨がる旅行記の記者となって、北海道を自由に駆け回ります。
知り合った人々、起きた出来事などを写真と紀行文で記事にし、
出版業界のコンクールへの入賞を目指します。

●舞台は北海道　　　
旅にロマンを求めて日本一周をしているような人々の旅のスタイルをゲーム上で再現しました。
その情緒を判り易く表す舞台として、花の季節と言われる６〜７月の北海道(道東・道北・道央)
を採用しました。

●大きな自由度　　　
摩周湖等の有名所から、こんな場所が？　と驚くような穴場まで、８０箇所にも及ぶ観光地を
自由に行き来できます。
そして行く先々で遭遇する、ヒロイン達を含む多くの人々との数々のイベントが
思いもよらぬ出会いとドラマを生み出します。

●臨場感　
ゲーム中の背景には、現地取材で撮影した写真の中から合計３千枚使用。
実写背景をふんだんに使い、観光地を自分の足で歩くように散策。
移動中も道路の実写背景を使い、バイクでの北海道巡りを再現しています。

●旅の記録が残せる　
プレイヤーはさまざまな自然や景色、イベントに出会い、
その感動と思い出について、自分の手で選択して紀行文を書き上げます。
それを記事として公開する事によって、今度は読者からの感想が得られます。


ゲームシステム

ゲームのプレイサイクルは、　　
１．移動（ツーリングモード）←繰り返し→２．アドベンチャー→３．キャンプ
を１サイクル(一日)とし、４週間の旅を続けます。
様々な場所で起こったことをキャンプで記事にし、インターネットにアップします。

●アドベンチャーモード・・・
２Ｄで構成されたオーソドックスなコマンド選択型アドベンチャーゲームです。
各種イベントは主にこのモードで進行します。観光地内の移動は、
実写背景で構成されたマップ内を十字ボタンで移動。
●ツーリングモード・・・
観光地から観光地へ、バイクで移動する為のモードです。
まるで本当に走っているかのように、序々に拡大表示して来る実写背景で構成された
ツーリング用マップの中を、分かれ道を任意に選びながら走る事が出来ます。
●インターネットモード・・・
自分が出会った景色や出来事を記事にして、心光展へ挑戦の為に特設ウェブサイトへ
アップロードします。作成した記事の善し悪しによって順位の変動あり。
読者からは嬉しい励ましや苦言のレスポンス等が返ってきます。
(インターネット・・・については、ゲーム上でのことであり、実際に通信をするものではありません)

ストーリー

北へと向かう長距離カーフェリーの甲板上で、初夏の海風に吹かれながら佇む主人公。
彼は駆け出しのルポライター。
今回の旅の目的は、一か月に渡る北海道の野宿旅行レポートを行うことです。
彼は母親を早くに失いましたが、その傷を癒してくれる友達が出来ました。
苦しい時も、悲しい時も。常に行動を共にしてくれる相棒。
『いつか免許を取って、一緒にバイクで旅をしよう！』それが二人の夢で、幼い約束でした。
時は過ぎて、同じ高校に入った二人は、夢の実現に向けてバイトを始めます。
ところがそんなある日、カメラマンの父親が事故で死亡。
生活の危機に陥るもアイツと離れたくない一心で、バイトを重ねて高校に通い続ける彼でした。
運命のクリスマスの夜……　アイツもまた、交通事故で帰らぬ人となります。
主人公の為に、二人の夢の為にと一台のバイクを残して。
あの日から二年。今、彼は北へ向かう船の上で、懐かしい声を聴いています。
いつも笑顔だった優しい母。「お前が笑顔でいられる場所を捜せ」という、
父の最後の言葉。「このバイクで、もっと遠くへ！」というアイツの声を。

　　・・・上陸まであと僅か。北の大地を舞台に、間もなく彼の旅が始まります。



主な登場人物

●主人公（デフォルト名：相馬　轍（そうま　てつ））２０才
フリーのルポライター。出版業界の祭典である心光展に、自分の立てた旅の企画で挑みます。

●時坂　樹（ときさか　いつき）２０才
ちょっぴりトロくて、でも一生懸命なひたむきさが魅力のお嬢様風。
柔らかな笑顔の合間に、時おり見せる寂しそうな表情が気になります。

●滝沢　玉恵（たきざわ　たまえ）２１才
つかみ所のない飄々とした部分と、なんでも素直に信じ込む子供のような心。
自由に憧れて、免許を取ったばかりのバイクで北海道にやって来ました。

●斉藤　夏（さいとう　なつ）１８才
双子の姉妹の妹。気が強くて意地っ張り。
高校を休学して、何か大切な約束を果たす為に北海道にやって来ました。

●斉藤　冬（さいとう　ふゆ）１８才
双子の姉。大人しくてトロくて、ぽやぽやっとした性格です。
主人公の記事を以前から知っており、熱烈な愛読者でもあります。