久遠の絆 再臨詔とは?

「久遠の絆」がはじめて世に出たのは、1998年12月。初代はPS版での発売でした。

「みちのく秘湯恋物語」に続くFOG第二弾のソフトでしたが、
「美少女」「温泉」という分り易い打ち出しがなかったためか、
初回受注時の評判は、前作に及びませんでした。
しかし、発売日が近くなると、インターネット上で話題にのぼるようになり、次第に評価も上昇。
一部専門誌でのレビューで、満点に近い評価を得たことも手伝って、
発売日には売り切れ店が続出する事態に。
発売後も、『賛否両論』ながら話題性は衰えず、
累計出荷数は初回出荷の6倍を上回るまでになりました。
翌年にはサントラCDも発売。こちらも、ゲームのサントラとしては異例のセールスを記録。
現在も販売を続けています。
2000年にはドリームキャスト版を発売。飛躍的に画像・文字が鮮明になりました。
DC版では、「超長編おまけシナリオ」再臨詔編を追加。タイトルも「久遠の絆 再臨詔」に。
DC専門誌での読者投票で常にトップ争いをし、
同誌の当該年度でのシナリオ大賞などを受賞するなど、確固たる評価を確立しました。
2002年により多くの方に遊んで頂けるよう、「再臨詔編」のエンディングムービーを追加して
PS2版「久遠の絆 再臨詔」を発売。2007年初頭まで、ロングランの出荷を続けてまいりました。

物語は、現代を中心にして、平安・元禄・幕末の各時代を行き来しながら進行します。
長大なテキストを読み進め、選択肢や簡単な戦闘を交えながら進行します。
選択肢は、その場での分岐をつかさどるだけでなく、
その積み重ね、つまり「感情の蓄積」によって物語中盤以降大幅にストーリーが変化する、
「エス・リアクションシステム」を採用しています。
「シネマティックノベル」と銘うっているとおり、
ゲームはアドベンチャーというよりノベルに近い体裁となっています。
破滅へと向かう悲運の宿命に支配された「輪廻転生」をメインテーマに、
転生する者たちの「愛」「戦い」そして「絆」を、
妥協なき表現と独特の切り口で描いた千年にも及ぶ悲しくも美しい物語。
「ゲームではじめて涙を流した」という声がたくさんとどいた感動の作品を、是非お楽しみください。

ゲームのスタイルと物語の流れ
ゲームのほとんどは、上画像のように、グラフィックの上に表示したシナリオを読み進めて進行します。一時的にテキストを消したり、フォントを変更することも可能。 選択肢です。その場で分岐するものもありますが、その積み重ねにより、長いと「千年後」の分岐に影響することも。自分の思うままに行動することをお勧めします。 主人公は、陰陽師の血を継いでいます。これは法術戦闘と呼ばれるもの。初代と比較して難易度は大幅に緩和。他に選択肢による戦闘もあります。


ストーリー

主人公「御門武(プレイヤー入力可)は平凡な高校生。
突然現れた転校生、「万葉」の出現により、 彼の身辺は次第に騒がしくなる。
巻き起こる猟奇的な事件、そして本人にとって最大の謎である意味不明の悪夢。
その因が自身の魂に刻まれた「闇の皇子」の力にあることをまだ彼は知らない。

時は遡り、平安の世。天命を果たすべく降臨した「螢」は、 ある日一人の陰陽師に命を救われる。
彼の名は「鷹久」。 ほどなく二人は恋に落ちるが、螢は彼の体内に潜む「闇の皇子」の資質に気付く。
「真の皇子」を助けるべき天命と、「闇の皇子」との恋の間で揺れる螢。
タブーを破ったものに待つものは・・・。

螢「私を捜して、鷹久・・・なんども、なんども・・・
   ・・・罪が許されるその日まで・・・ああ鷹久・・・ときが見えるわ・・・」

平安・・・元禄・・・幕末・・・現代。
彼らは時と場所を超えて再び巡り合う。
それは、過去から現代へと続く、辛く悲しい恋物語の再演なのか・・・。